2024-01-01から1年間の記事一覧
上弦の月を過ぎた12/10、ほぼ満月の12/17にナローバンドフィルターで狙える対象ということで撮影してみた。結構複雑な濃淡があるので、もっと長焦点で大きく撮った方が面白かったかもしれない。 鏡筒:ビクセンSD60SS+レデューサー(287mm F4.8) 赤道儀:…
Sh2-278自体はHⅡ領域の発光星雲で極端に淡いわけではないので、ナローバンドフィルターを使用すれば写すことはそれ程難しくないと思う。しかし、周辺には非常に淡いHⅡ領域に加えて反射星雲も存在するので、それらも表現するとなるとかなり難しい対象だと感じ…
言わずと知れたオリオン大星雲、とにかく明るくて立派な星雲だ。自分が天体撮影に興味を持ったのも、普通のデジカメでこの星雲を撮影してみたのが始まりだった。初心者でもそれなりに写ってくれるが、輝度差が大きいのできちんと写すのは難しい。周辺の分子…
新月期になったので銀河を撮ってみたいと思い、南中高度はおよそ35°と低いが撮りやすい位置にあったNGC1232を狙ってみた。この銀河は中心部が棒状に見える棒渦巻銀河と非棒状渦巻銀河の中間の分類で中間渦巻銀河というらしい。典型的なフェイスオンのきれい…
NGC1333は青く輝き、その周辺はカラフルでとてもきれいな領域だ。ネットでいくつかの素晴らしい作品を見て是非撮ってみたいと思った対象だ。11月下旬には晴れた夜が結構続いたので、風の弱い日を選んで4日間ほどかけて撮影した。フィルターは反射星雲の写り…
青い星が美しい散開星団だ。視直径35’ということでおよそ満月ていどの範囲に星がちらばっている。Wikipediaによれば、およそ100個の恒星からなり多くの二重星が含まれているという。不勉強で二重星の定義を正確には理解していないが、焦点距離385mmで撮った…
クエスチョンマーク星雲(NGC7822)に囲まれるように存在しており、結構明るいので写しやすい対象だと思う。11/11はよく晴れていたが、月が結構明るくなってきたので発光星雲で何かよい対象はないか考えて選んでみた。 鏡筒:BORG ED77+クローズアップレンズNo4(38…
この銀河は極環銀河と呼ばれ、銀河の腕を含む平面とある角度をもってガスや塵がリング状に集まっている特殊な形状の銀河だ。スバル望遠鏡で撮影された美しい写真を見て是非撮ってみたいと思い挑戦してみたが、心眼でやっと特徴が分かる程度の写りだった。11…
局部銀河群の三大銀河(アンドロメダ銀河、天の川銀河、M33)のひとつで、地球からの距離はおよそ300万光年、アンドロメダ銀河よりも50万光年ほど遠い。大きく明るいので写しやすいが、美しい画像を得るのはとても難しいと思う。今まで、LPR-N、CBP、L-eXtre…
アンドロメダ座の惑星状星雲、視直径およそ30”と小さな星雲だ。焦点距離1000mmでは恒星と見間違うような大きさだが、表面輝度が高いので青い色も良くわかるし、きれいに写ってくれる。10/21は星が見えていたが、雲が多くとても長時間露光できるような空では…
ほとんどHⅡ領域しか無い星雲のようで、L-Ultimateフィルターで撮影した画像のGch、Bchにはほとんど何も写っていない。このような星雲は赤色だけになってしまい単調であまり面白くないものだが、Sh2-135は低濃度の暗黒星雲らしきものが前面にあると言われてお…
カシオペア座の散光星雲、あまり面白くない星雲と思っていたが、ある程度大きく撮ると、ヤモリを上から見たような暗黒帯や複数のポック・クロビュール(水素ガス、酸素ガスなどが高濃度に集まった星形成領域)などが良く見えてなかなか楽しい星雲だというこ…
10月7日から11日にかけて4泊5日で長野県南端の売木村へ行ってきた。焚火を楽しみたかったので、宿泊は「星の森オートキャンプ場」のコテージを利用した。少し前の予報では天気が最悪、雨と曇りの連続で星空は諦めていたが、運良く9日の昼過ぎから回復に向か…
惑星状星雲としては淡いが、大型で美しいので毎年撮影している対象だ。南中高度が35°弱と低いのが難点ではあるが、フィルターの効果で比較的きれいに写ってくれると感じている。9月12日は雲に邪魔されながらも4時間以上の露光ができたので、昨年までの画像と…
毎年撮影しているが、なかなか思うようにはいかない。それでも少しずつ進歩しており、昨年は多少それらしくなってきたのでブログにアップしている。 shouyoujizai.hatenablog.com 今年も9月7,8日には星が見えたので、空の状態はあまり良くなかったが追加撮…
ネット上の画像にあこがれて挑戦したWR134、昨年はL-eXtremeフィルターで455minの露光で終わっていた。 shouyoujizai.hatenablog.com 今年は、その後入手したL-Ultimateフィルターで追加露光した。8/12に撮影後は天候に恵まれず、9月に入ってやっと3日間ほど…
こぎつね座の散光星雲、中心付近には小さな散開星団NGC6823、右下には教えてもらわなければ分からないぼやけた恒星のように見える反射星雲NGC6820がある。この星雲は左上の暗黒帯が魅力的で、もっと長焦点で撮るべきと思ったが、前日に撮影した機材をそのま…
わし座の散光星雲、星雲自体はマイナーの部類かもしれないが、周辺部には小さな星雲や青っぽい星があってなかなか美しい領域と思ったのが撮影の動機だ。昨年、CBPフィルターとL-eNhanceフィルターで撮影していたのだが、結構淡い星雲で思ったような仕上がり…
はくちょう座の散光星雲(超新星残骸)、網状星雲の東側のおよそ南側半分ほどの部分になる。ひとつのカタログナンバーが当てはまるのではないようで、NGC6995とIC1340を含んでいるように見える。東を上にした画像を見るとニックネームのとおり不気味なこうも…
こぎつね座の惑星状星雲、大きくて明るい立派な惑星状星雲だ。ある程度のところまでは比較的簡単に写せるが、明るい部分の構造や周辺部の淡い部分の描写はとても難しいと感じる。7/23は月齢17.2、何となくボヤっとした空、と条件は悪かったが、久々に星が見…
M4はさそり座の球状星団で、地球からの距離は約7200光年とされている。密集度はⅠ(密)~Ⅻ(粗)の12段階評価でⅨであり、かなりまばらな方だが、中心部の密度が高く球状星団らしさは感じられる。M11はたて座の散開星団で、地球からの距離はおよそ5600光年、密…
りゅう座の惑星状星雲、キャッツアイの愛称で呼ばれる中心部分はハッブル宇宙望遠鏡などによる非常に複雑で美しい写真が公開されている。またネット上では、この星雲の周辺部に広がる淡い部分の描写にポイントを置いた作品も数多く見ることができる。今回、…
こと座の惑星状星雲、視直径は 1’ ほどと小さいが、輝度が高いのでよく写る。撮り方としては短時間露光、多数枚方式(ラッキーイメージング方式)が良いようだが、今回は周囲の淡い部分も出してみたかったので、長め(300s)の露光をメインにしてみた。とこ…
6月10日から14日の予定で西日本方面を訪れた。通常は自分の車での旅行が多いのだが、今回は久しぶりにツアーに参加してみた。団体旅行はあまり自由がきかないのが難点だが、それさえ我慢すればとても楽で気楽に旅が楽しめると感じた。ただ、自分は聴こえが悪…
強風の5/16はMel 111を撮影後さそり座のカラフルタウンを撮影した。昨年、Samyang 85mmをF4で使用して460min露光した画像は出来が悪く、その後F2.8で撮り増ししていたが、それにさらに追加露光した形だ。F2.8での合計露光時間は354minで、総露光時間はF4換算…
かみのけ座の散開星団、地球から260光年と近いため大きく広がって見えている。王妃ベレニケが、戦いに出た夫が無事勝利したことに感謝して美の女神アフロディテに自分の髪の毛を切って捧げたものが星になったという神話があるらしい。 5/16はせっかく晴れて…
りょうけん座の渦巻き銀河、子の部分は小さな伴銀河(NGC5195)で、数百万年前にM51の端の部分をかすめたらしい。その影響で腕の1本が直線状に引き伸ばされているとのことだ。何とも壮大なスケールの話だな。 赤道儀:EQ5 GOTO SS-one AutoGuider Proでオー…
星座はかみのけ座だがおとめ座銀河団に属する渦巻き銀河で、腕の出方が点対称ではなくいびつに見える。腕がはっきりと見えるので「グランドデザイン渦巻き銀河」という分類になるそうだ。同じような距離(略6000万光年)にある銀河としては後退速度が非常に…
りょうけん座のうずまき銀河、比較的大きく明るそうなので撮りやすいかと思って狙ってみたが、F7で580minの露光では思っていたようなひまわりの姿には写らなかった。今後機会をみて追加露光し、きれいなひまわりに見えるようになるまで頑張ってみようと思う…
おおぐま座の惑星状星雲、視直径3’強とそこそこ大きいが、全体的ににぼやっとした感じの星雲だ。4/19はほぼ快晴だったが、空は白っぽく霞んでいるように見えた。夜も晴れていたので何か撮らねばと思い、月齢10.4を考慮してナローバンドフィルターで狙えるM97…