ぐうたら星撮り記

光害地で一杯飲んで寝ている間に天体撮影、これでいいのだ!

天体

いて座スタークラウド付近

夏の天の川、いて座の北部の明るい部分はスタークラウドと呼ばれている。メシエさんはM24(散開星団)と番号を付けているが、実際にははっきりした星団は無いようだ。見た目の印象からバンビの横顔という愛称が付けられており、その印象を決定づけているよう…

へび座の球状星団 M5

視直径はおよそ13’、大きくて明るい立派な球状星団だ。実際の直径は130光年あり、メシエ天体の球状星団では最大とのことだ。球状の星の集まりということで平凡な対象に思えてしまうが、どのような過程を経てこのような星団が生まれたのか、よく考えてみると…

りょうけん座の渦巻銀河 M94

M94は、M106やM77と同じように中心核が非常に活発に活動している銀河でセイファート銀河と呼ばれている。ネット上の画像を見て面白そうな銀河と思い軽い気持ちで撮り始めたが、これがなかなか難物ということがよく分かった。LPR-N、CBPフィルターで合計820mi…

木星状星雲 NGC3242

3月は、中旬に風邪をひき直したり天候に恵まれなかったりで、結局ほとんど撮影できないで終わってしまい、4月に入ってもなかなかチャンスに恵まれなかった。4/9は夕刻までボンヤリした空ながらよく晴れていたので撮る気満々でいたが、いざ撮ろうという時には…

ボーデの銀河 M81

おおぐま座の大きくて美しい渦巻銀河、1774年にドイツの天文学者ボーデさんが発見したのでボーデの銀河と呼ばれている。直径はおよそ9万光年で天の川銀河よりやや小さいが、中心核にあるブラックホールの質量は天の川銀河のそれの17倍もあるらしい。地球から…

とも座の惑星状星雲 NGC2438

散開星団M46と重なって見える小さな惑星状星雲だ。距離はM46がおよそ5700光年、NGC2438はおよそ2900光年でだいぶ手前にある。散開星団の中にあるように見えるので周辺は星だらけでとてもにぎやかだ。 赤道儀:EQ5 GOTO SS-one AutoGuider Proでオートガイド …

エスキモー星雲 NGC2392

ふたご座の惑星状星雲、視直径50"弱ととても小さな星雲だ。惑星状星雲なので、淡ければデュアルナローバンドフィルターの出番だが、明るいのでブロードバンドフィルターで撮影しても良く写る。わざわざナローバンドで撮る必要もないと思いLPR-Nフィルターで…

これは難物 NGC2170付近

NGC2170はいっかくじゅう座にある視直径2'ほどの小さな反射星雲(中央右寄りの青っぽい部分)だが、周辺はとてもカラフルで美しく、アゲハ蝶星雲、エンジェル星雲などというニックネームが付けられているようだ。ネット上で見た写真で一目惚れして挑戦してみ…

ノーフィルターで撮った IC434 付近

ノーフィルターと言っても UV/IR カットフィルターは使用している。光害地なのでノーフィルターで撮影することはほとんど無いのだが、この領域は、たとえブロードバンドでもフィルターを使うと NGC2024(燃える木星雲)の色が赤っぽくなってしまうような気が…

謹賀新年はバラ星雲で

昨年のことがあるので少々の不安を覚えながら元旦を迎えたが、今年は大きな災害や事故が発生せずに良かったと思う。この状態が続きますように。 年末は晴れの夜が多く撮影はしていたが、何となくせわしなくてじっくりと画像処理をしている気分ではなかった。…

オリオン座の散光星雲 Sh2-261

上弦の月を過ぎた12/10、ほぼ満月の12/17にナローバンドフィルターで狙える対象ということで撮影してみた。結構複雑な濃淡があるので、もっと長焦点で大きく撮った方が面白かったかもしれない。 鏡筒:ビクセンSD60SS+レデューサー(287mm F4.8) 赤道儀:…

オリオン座の散光星雲 Sh2-278

Sh2-278自体はHⅡ領域の発光星雲で極端に淡いわけではないので、ナローバンドフィルターを使用すれば写すことはそれ程難しくないと思う。しかし、周辺には非常に淡いHⅡ領域に加えて反射星雲も存在するので、それらも表現するとなるとかなり難しい対象だと感じ…

やはり冬の王者か M42

言わずと知れたオリオン大星雲、とにかく明るくて立派な星雲だ。自分が天体撮影に興味を持ったのも、普通のデジカメでこの星雲を撮影してみたのが始まりだった。初心者でもそれなりに写ってくれるが、輝度差が大きいのできちんと写すのは難しい。周辺の分子…

エリダヌス座の銀河 NGC1232

新月期になったので銀河を撮ってみたいと思い、南中高度はおよそ35°と低いが撮りやすい位置にあったNGC1232を狙ってみた。この銀河は中心部が棒状に見える棒渦巻銀河と非棒状渦巻銀河の中間の分類で中間渦巻銀河というらしい。典型的なフェイスオンのきれい…

ペルセウス座の反射星雲 NGC1333

NGC1333は青く輝き、その周辺はカラフルでとてもきれいな領域だ。ネットでいくつかの素晴らしい作品を見て是非撮ってみたいと思った対象だ。11月下旬には晴れた夜が結構続いたので、風の弱い日を選んで4日間ほどかけて撮影した。フィルターは反射星雲の写り…

ペルセウス座の散開星団 M34

青い星が美しい散開星団だ。視直径35’ということでおよそ満月ていどの範囲に星がちらばっている。Wikipediaによれば、およそ100個の恒星からなり多くの二重星が含まれているという。不勉強で二重星の定義を正確には理解していないが、焦点距離385mmで撮った…

ケフェウス座の散光星雲 Ced214

クエスチョンマーク星雲(NGC7822)に囲まれるように存在しており、結構明るいので写しやすい対象だと思う。11/11はよく晴れていたが、月が結構明るくなってきたので発光星雲で何かよい対象はないか考えて選んでみた。 鏡筒:BORG ED77+クローズアップレンズNo4(38…

うお座の銀河 NGC660

この銀河は極環銀河と呼ばれ、銀河の腕を含む平面とある角度をもってガスや塵がリング状に集まっている特殊な形状の銀河だ。スバル望遠鏡で撮影された美しい写真を見て是非撮ってみたいと思い挑戦してみたが、心眼でやっと特徴が分かる程度の写りだった。11…

さんかく座の銀河 M33

局部銀河群の三大銀河(アンドロメダ銀河、天の川銀河、M33)のひとつで、地球からの距離はおよそ300万光年、アンドロメダ銀河よりも50万光年ほど遠い。大きく明るいので写しやすいが、美しい画像を得るのはとても難しいと思う。今まで、LPR-N、CBP、L-eXtre…

青い雪玉星雲 NGC7662

アンドロメダ座の惑星状星雲、視直径およそ30”と小さな星雲だ。焦点距離1000mmでは恒星と見間違うような大きさだが、表面輝度が高いので青い色も良くわかるし、きれいに写ってくれる。10/21は星が見えていたが、雲が多くとても長時間露光できるような空では…

ケフェウス座の散光星雲 Sh2-135

ほとんどHⅡ領域しか無い星雲のようで、L-Ultimateフィルターで撮影した画像のGch、Bchにはほとんど何も写っていない。このような星雲は赤色だけになってしまい単調であまり面白くないものだが、Sh2-135は低濃度の暗黒星雲らしきものが前面にあると言われてお…

パックマン星雲 NGC281

カシオペア座の散光星雲、あまり面白くない星雲と思っていたが、ある程度大きく撮ると、ヤモリを上から見たような暗黒帯や複数のポック・クロビュール(水素ガス、酸素ガスなどが高濃度に集まった星形成領域)などが良く見えてなかなか楽しい星雲だというこ…

みずがめ座の惑星状星雲 NGC7293

惑星状星雲としては淡いが、大型で美しいので毎年撮影している対象だ。南中高度が35°弱と低いのが難点ではあるが、フィルターの効果で比較的きれいに写ってくれると感じている。9月12日は雲に邪魔されながらも4時間以上の露光ができたので、昨年までの画像と…

アイリス星雲 NGC7023

毎年撮影しているが、なかなか思うようにはいかない。それでも少しずつ進歩しており、昨年は多少それらしくなってきたのでブログにアップしている。 shouyoujizai.hatenablog.com 今年も9月7,8日には星が見えたので、空の状態はあまり良くなかったが追加撮…

追加露光したWR134

ネット上の画像にあこがれて挑戦したWR134、昨年はL-eXtremeフィルターで455minの露光で終わっていた。 shouyoujizai.hatenablog.com 今年は、その後入手したL-Ultimateフィルターで追加露光した。8/12に撮影後は天候に恵まれず、9月に入ってやっと3日間ほど…

Sh2-86

こぎつね座の散光星雲、中心付近には小さな散開星団NGC6823、右下には教えてもらわなければ分からないぼやけた恒星のように見える反射星雲NGC6820がある。この星雲は左上の暗黒帯が魅力的で、もっと長焦点で撮るべきと思ったが、前日に撮影した機材をそのま…

Sh2-72

わし座の散光星雲、星雲自体はマイナーの部類かもしれないが、周辺部には小さな星雲や青っぽい星があってなかなか美しい領域と思ったのが撮影の動機だ。昨年、CBPフィルターとL-eNhanceフィルターで撮影していたのだが、結構淡い星雲で思ったような仕上がり…

こうもり星雲 NGC6995/IC1340

はくちょう座の散光星雲(超新星残骸)、網状星雲の東側のおよそ南側半分ほどの部分になる。ひとつのカタログナンバーが当てはまるのではないようで、NGC6995とIC1340を含んでいるように見える。東を上にした画像を見るとニックネームのとおり不気味なこうも…

亜鈴状星雲 M27

こぎつね座の惑星状星雲、大きくて明るい立派な惑星状星雲だ。ある程度のところまでは比較的簡単に写せるが、明るい部分の構造や周辺部の淡い部分の描写はとても難しいと感じる。7/23は月齢17.2、何となくボヤっとした空、と条件は悪かったが、久々に星が見…

散開星団ぽい球状星団 M4と球状星団ぽい散開星団 M11

M4はさそり座の球状星団で、地球からの距離は約7200光年とされている。密集度はⅠ(密)~Ⅻ(粗)の12段階評価でⅨであり、かなりまばらな方だが、中心部の密度が高く球状星団らしさは感じられる。M11はたて座の散開星団で、地球からの距離はおよそ5600光年、密…