ぐうたら星撮り記

光害地で一杯飲んで寝ている間に天体撮影、これでいいのだ!

天体撮影用CMOSカメラとデジタル一眼

 普通のデジタルカメラはたとえRAWで撮っても本当の生データーではないんだよというのはよく聞かされる話だ。ノイズ処理などでごく微小な信号は消えてしまっているというのだ。その点、天体撮影用のカメラは本当の生データーに近い情報が得られるので極めて淡い部分の描写に有利らしい。自分がこのことを体験したのはIC2118(魔女の横顔星雲)を撮ろうと思った時だ。ネット上で見る素晴らしい画像を見て是非自分も挑戦してみたいと思い、当時使用していたEOS Kiss X7iで1時間ほどの試し撮りをしてみた。しかし全く歯が立たない。(下の写真左側) 画像の上部中央付近にそれらしきものが見えるが、これではいくら露光時間をかけてもまともな画像は得られまいとあきらめていた。2年ほど前にASI533MC Pro を購入し、だめもとでおなじように1時間の試し撮りをしたのが右側の写真だ。撮影日が異なるので空の条件はおなじではないが、両方とも月は出ていない時間の撮影でフィルターはCBP、ほぼ同じ条件でストレッチしてある。写りには大きな差があると言えるだろう。これで少し元気がでておよそ10時間露光した結果が以前ご紹介した画像だ。

左:EOS Kiss X7i ISO400 300s*12 右:ASI533MC Pro Gain100 300s*12