みずがめ座の惑星状星雲、地球からの距離は700光年と近いため、全天で最も大きく見える惑星状星雲とのことだ。最近の研究で、明るく見えている環状の部分にほぼ直角に第二の環があることが分かってきたらしい。意外と複雑な構造をしているようだ。
月が小さいのに輝線で輝く星雲を撮るのはもったいないと思ったが、他に適当な対象を思いつかなかったので9/16,17と撮影し、一昨年、昨年のぶんも合わせて画像処理をした。9/17の撮影には入手したばかりのL-Ultimateフィルターを使用している。
鏡筒:Sky-Watcher BKP150+コマコレ(680mm F4.5)
赤道儀:EQ5 GOTO SS-one AutoGuider Proでオートガイド
カメラ:ASI533MC Pro 0℃ offset 20
NINAで撮影
画像処理ソフト:DSS Siril Affinity Photo
撮影地:神奈川県藤沢市
撮影:2021年10月5、8日 L-eXtremeフィルター 600s露光を20枚(gain100)
2022年9月26日 L-eNhanceフィルター 300s露光を48枚(gain100)
2023年9月16日 L-eXtremeフィルター 300s露光を43枚(gain160)
2023年9月17日 L-Ultimateフィルター 300s露光を60枚(gain160)
総露光時間955min 周辺部を若干トリミング
使用したフィルターの差を見るために、各フィルター120min露光分の画像を比較してみた。DSSでスタック後にsirilでフォトメトリック色補正、その後ほぼ同一のストレッチを施してある。(dark、biasあり、flatは無し) 今回の対象に対してはそれほど大きな差は無く、L-Ultimateの描写は期待ほどではなかったが、帯域が狭くなるにつれOⅢの描写がはっきりしてくるように見える。まあ空の状態も無視しているし、もっと多くの対象で検討しないといけないだろうな。