ぐうたら星撮り記

光害地で一杯飲んで寝ている間に天体撮影、これでいいのだ!

信州中部の旅

 9/26から9/30まで松本、安曇野方面を訪ねた。一泊目は松本のビジネスホテル、その後は安曇野市にある天平の森オートキャンプ場のロッジに泊まった。普通の旅館やホテルに宿泊しないのは、費用の問題もあるのだがそれ以上に食事の問題が大きい。料理の種類や量が多すぎるのだ。家内ともども残すことには罪悪感があるので、頑張って全部食べるのだが、二人で「もう腹いっぱい!」を繰り返すことになる。一日だけだったら何とかなるのだが、これが続くのは苦痛だ。その点素泊まりは良い。町中であれば、付近の居酒屋や食堂で好きなものを食べられるだけ頼めばよいし、山中であれば途中のスーパーなどで地元の食材を買い込んでいけば良い。旅館が苦手なのは、40年近くオートキャンプを楽しんできた影響が大きいのだろう。

 さて、 一日目は松本市美術館で「草間彌生 魂のおきどころ」と称する特集展示を鑑賞後松本城を見学する。混雑するシーズンは天守閣に上がるには1時間以上待たなければならないらしいが、今の時期は待たずに上がることができた。本当に、見てほれぼれするような建築だな。

松本城

 二日目は上高地を散策する。当日のニュースで、散策路で韓国人の旅行者がクマに襲われてケガをしたというのを見てビックリ、自分たちが通過したおよそ1時間後の出来事だった。

大正池のほとり

河童橋から明神池へ向かう散策路の途中


 三日目は旧国鉄篠ノ井線跡を見学、漆久保トンネルを通って潮信号所跡まで歩いてみる。漆久保トンネルはレンガを積んで作られており、とても美しい形をしている。その後、安曇野ちひろ美術館へ向かう。5ヘクタールを超える広大な敷地に美術館やトットちゃん広場(黒柳徹子さんが美術館の館長なのでこのような施設がある)などがあり、全体が安曇野ちひろ公園となっている。

漆久保トンネル

トットちゃんが通ったトモエ学園の教室を再現

トットちゃん

 四日目は、まず大王わさび農場へ。広大なわさび畑にびっくり、ただのわさび畑もこれだけ規模が大きいと観光地になるのだな。それにしても水がきれいで豊かな場所だ。わさび農場見学後、碌山美術館へ向かう。複数の展示館があるが、最初に建てられた碌山館は外壁に焼きレンガを積み上げた西欧教会風の建物で何とも言えない趣きがある。碌山(荻原守衛)は30歳という若さで亡くなっているが、乾癬の治療薬の副作用が死因ではないかと言われているらしい。何とももったいない話だ。ロッジに戻ってから、徒歩20分ほどの長峰山展望台へ行ってみる。少々霞んでいたが、正面に北アルプスが見渡せこの旅を締めくくるのにふさわしい素晴らしい眺めだった。

わさび畑のごくごく一部

碌山館

長峰山 山頂からの眺め