これは鏡筒とガイドカメラの見ている方向がだんだんずれているということですよね。オフアキガイドにすればいいのでしょうが、そんな根性はないし。
今年の3月にVixenのCFで入手した鏡筒SD60SS、レデューサーを装着して焦点距離288mmでマルカリアンズチェーンを狙ったのがファーストライトでした。(カメラはASI533MC Pro) 300s露光1枚、1枚はそこそこ円形の星像を保っていましたが、トータル30枚をノーアライメントで加算平均すると焦点距離288mmにしてはびっくりするほど星が流れていました。ピョンと飛んでいるところもあります。(写真1)
この鏡筒、バンドで支えているのは1か所で、写真撮影用途では少々心もとない状態です。(写真2)
そこで写真3のような部品をMDF材で作り、ドローチューブの後端部を固定するように
してみました。(写真4)
この状態で同じように300s露光30枚分をノーアライメントで加算平均した結果が写真5です。ずれははとんどなくなっており、この補強は結構効果的ということがわかります。ただ何回か撮影をすると多少のずれが発生する場合もあり、いつも完璧という状態にはなっていません。どうもカメラから出ているケーブルの取り回しが影響しているような気がしており、もう一歩改善したいところです。