ぐうたら星撮り記

光害地で一杯飲んで寝ている間に天体撮影、これでいいのだ!

天体撮影と画像処理 自分流(1)

撮影
 自分には夜の天体撮影という趣味は本当は向いていないと思う。というのは外で飲んでいる時は別として、夜更かしが苦手だからだ。昔から早寝で、家に居れば10時には寝てしまう。唯一の例外は大学受験前の3か月程で、この時は11時過ぎまで起きていた。睡眠時間は75歳になった今でも8時間は欲しい。(でもそのお蔭もあってか、今まで大きな病気をしたことはなく、ほとんど医者にかかったことはない) だから、多くのこの道の達人たちが、現役で仕事をしながらも夜を徹して撮影遠征にでかけ、時には晴れ間を求めて100kmも200kmも移動したなどというブログを拝読すると、ただただ頭が下がってしまうのだ。

 しかし、人は人、もう若くはないので遠征はせず、自宅の庭で夜10時には撮影終了という軟弱さで撮影を始めたのが70歳の時だった。しかし10時までではどうにも充分な撮影時間が確保できない。特に夏至の前後は2時間も撮れない。そこで、セットしたらそのまま放置して、空がより暗くなる深夜のおいしい時間帯も撮ろうと目論んだが、庭では植木などが邪魔をして、思ったほど長時間撮れない、機材を放置しておくのはちょっと不安、などの理由で定着しなかった。色々考えた末、振動などの不安はあったが昨年の春に1Fの屋根にルーフデッキを設置して星見台を作った。庭よりも視界が開け、南中高度が低い天体は電線にかかってしまうが、赤緯-30°程度でおよそ3時間、赤緯-10°以上+50°以下程度であれば6時間程度の露光が可能となった。心配していた床の強度はやはりそのままでは不足で、極軸を合わせても自分が移動するとずれてしまう状態だった。周囲のフレーム部分はかなりしっかりしていたので、そこにに柱を渡して柱の上に三脚を設置することでほぼ解決した。撮影対象のフレーミングが終わったら星見台からは降りてしまうので強風でも吹かない限り大丈夫そうだ。撮影はなるべく0時頃に南中する対象を選び、その前後3時間程度の露光をするというのが今の撮影スタイルだ。ただ現在の機材では自動の鏡筒反転ができないので、対象によっては露光時間が短くなる。

星見台