ぐうたら星撮り記

光害地で一杯飲んで寝ている間に天体撮影、これでいいのだ!

天体撮影と画像処理 自分流(3)

画像処理

・Siril

 DSSでスタックした後はSirilでカブリ補正、色調整、ストレッチなどを行っている。

 

1.  dssでスタックした画像をsirilに読み込む。画面下のツールバー、画像表示の選択を自動イコライゼーションにしておくとよい。dssでスタックした画像は撮影時のフィルターによりRGBバランスが大幅に狂っているので、上のメニューバー画像処理の色補正から色補正を選ぶ。画像のバックグランド部を適当に選択(R、G、Bいずれかのチャンネルで)し、この選択を用いる→Background Neutralizationの順にクリックすると、選択部がグレーになるよう調節される。

 

2. およそのカラーバランスがとれたらかぶり補正のためメニューバーからBackground Extractionを選択する。 Interpolation MethodはRBFを使っている。バックグランド領域と思われる場所を左クリックで選んでいくが(右クリックで消せる)、単純なカブリの場合はそれほど多くの場所を選ぶ必要はない。なお、この作業は生成というボタンをクリックすることで自動でも行える。

 Smoothingの値はデフォルトで0.5、小さすぎるとオーバーシュートやアンダーシュート、大きすぎると大きな勾配が補正できなくなると説明されている。私はほとんどの場合0.5のままだ。

 点が打てたらCompute Backgroundをクリックする。補正された画像をRGBカラーで確認し淡い星雲などに打点があったら消して打ち直す。OKとなったら一番下のApplyをクリックする。

 

3. メニューバー画像処理の色補正からフォトメトリック色補正を選ぶ。画像パラメーターのところに対象の名前を入力しFindをクリックすると下に名前がでてくるので、複数ある場合はどれか一つを選ぶ。使用している鏡筒の焦点距離とカメラのピクセルサイズを入力してOKをクリックするとプレートソルブされ、分光計のデーターに基づいた色補正がなされる。

 

4. 次は画像のストレッチだ。下のツールバーの画像表示を線形にする。私はほとんどの場合Arcsinhを使っている。メニューバー画像処理から一番上のArcsinh変換を選ぶ。Stretch factorは5を3回というのを標準にしているが様子を見ながら適当に変更している。明るくなり過ぎた時はBlack Pointで適当な明るさになるように調整している。

 

5. sirilでの処理はここまでで、この32bit画像を右上のメニューバーから16bit画像に変換しTiffで保存している。