ぐうたら星撮り記

光害地で一杯飲んで寝ている間に天体撮影、これでいいのだ!

2023-01-01から1年間の記事一覧

クレセント星雲 NGC6888

はくちょう座の散光星雲、写真に写りやすい部分は確かに三日月くらいの感じだが、ネットで見る素晴らしい画像は半月くらいの大きさにに見えるし、構造が複雑なのでとても月には見えない。ニックネームが付けられた頃の見え方は三日月のようだったんだろうな…

まゆ星雲 IC5146

はくちょう座の散光星雲、輝線星雲と反射星雲からなるが反射星雲の部分は写し出すのがなかなか難しい。昨夜(8/12)少々風が強く吹いていたので、大きくは写せないがSD60SSで狙ってみた。 鏡筒:ビクセンSD60SS+レデューサー(287mm F4.8) 赤道儀:EQ5 GO…

IC1396

ケフェウス座の大きな散光星雲、北側の端にあるケフェウス座μ星(通称ガーネットスター)が美しく印象的だ。L-eXtremeなどの狭帯域フィルターで撮れば赤い部分はよく写るが、色味に乏しいのでCBPフィルターを使用した。下の写真は昨年処理した画像で、L-eXtr…

網状星雲 NGC6992-5 NGC6960

はくちょう座の散光星雲、東側がNGC6992-5、西側がNGC6960、その間には淡くて分かりづらいがNGC6979がある。数万年前に爆発した超新星の残骸と言われている。ネット上で初めて画像を見た時、是非撮ってみたいが自分には無理だろうと思っていたが、狭帯域フィ…

あれい星雲 M27

こぎつね座の惑星状星雲、大きくて美しい惑星状星雲なので毎年撮影している。今年は7/29に撮影し、一昨年、昨年分と合わせて画像処理してみた。総露光時間が645minあったので、周辺の淡い部分も出そうと頑張ってみたがうまくいかなかった。星雲の明るい部分…

コートハンガー Cr399

こぎつね座にある星の並びで、明るい星10個の並びがハンガーに似ているのでコートハンガーと呼ばれているが、こういうのをアステリズム(星群)というそうだ。星座と違って公式に認められた天文集合体ではなく、北斗七星と南十字星を除いて非公式な天文集合…

わし座の散光星雲 Sh2-72

ネットで画像を拝見すると周辺の星がきれいそうだったので狙ってみたが、Sh2-72自体はとても淡くて、はっきりとは写し出せなかった。右側に見える赤い小さな星雲は惑星状星雲Sh2-71、左側やや下に見えるのはつぶれてしまっているが球状星団NGC6749だ。 鏡筒…

はくちょう座の散光星雲

NGC6888(クレセント星雲)をほぼ中心にして70mmで撮影した。70mmといってもカメラのセンサーが小さいので、それほど広範囲は写らない。L-eXtremeフィルターを使用したので色味に乏しい気がする。 レンズ:Tamron A001 70-200mm F2.8 (70mm F2.8) 赤道儀:E…

Sh2-54 M16

先日85mmで撮影したM16、Sh2-54あたりを今度は200mmで撮影してみたが、ちょっと構図が中途半端だったな。Sh2-54は赤いだけであまり面白くないと思うが、腕が悪いだけかもしれない。 レンズ:Tamron A001 70-200mm F2.8 (200mm レンズ前を絞ってF4) 赤道儀:…

初めて見たソテツの雄花

川沿いを散歩していてソテツに花が咲いているのを見つけた。ソテツは個人の家の庭や公園などいたるところで目につくが、雄花を見るのは75年生きてきて初めてだ。調べてみると、10~15年程度に1回の頻度で咲くようで極めて稀という訳でもないようだ。現在生き…

Sh2-54 M16 M17

少し前に入手したSAMYANG/F1.4/85mmを使ってみたいと思いM16付近を撮影してみた。キャノンFEマウントなので、入手後に星像を確認した時やカラフルタウンを撮影した時はフランジバックを44mmに合わせていたが、その後フィルター厚を考慮した44.5mmの方が若干…

いて座の球状星団 M22

球状星団をきれいに撮るのは結構難しいが、M22は口径の小さな望遠鏡でも比較的撮りやすいように思う。昨年分と合わせて500minの露光時間をかけて、自分の機材と腕ではまあまあ満足のいく結果が得られた。画像処理はDSSとSirilのみで、Affinity Photoは使わな…

三裂星雲 M20

青と赤の色合いが美しいM20、7月11日の星空で撮影し昨年撮影分と合わせて画像処理してみた。自分の経験では反射星雲である青い部分を出しやすいCBPフィルターを使用したが、赤い星雲のまわりにある淡い部分はなかなか出てこない。構図はちょっと失敗、もう少…

イーグル星雲 M16

7月6日、やっと星が見えたのでへび座の散光星雲M16を撮影した。正しくは、M16というのは同じ場所にある散開星団を指すナンバーで、散光星雲の方はIC4703というナンバーがつけられているそうだ。 久しぶりの星空に喜んで撮影を始めたものの、雲に邪魔されて60…

バンビの横顔

う~ん、晴れない! 梅雨だから仕方ないか。ということで昨年の今頃はどうだったか記録を見てみたら、6/25から7/2までの間で7夜も撮影出来ていた。全てTamronのズームレンズで天の川の射手座内を撮っていた。気象庁の梅雨明け宣言は遅かったが結構晴れていた…

カラフルタウンに挑戦するも撃沈

ネット上のきれいな写真を見て毎年挑戦しているさそり座のカラフルタウン、今年も運よく晴れた6/16、17に撮影した。今年は先日入手したSAMYANG 85mmで狙ったが、満足できる結果には程遠かった。露光時間はF4で460min、光害地ではもっと時間をかける必要があ…

房総半島へ行ってきた

今週火曜日から金曜日まで房総半島へ行ってきた。もっと早く行くつもりだったが、天気が悪いので先延ばしにしていたのに、結局天気にはあまり恵まれなかった。 往路はアクアライン経由で銚子まで行き、ここで二泊した。宿の部屋は正面が南向きで到着時は晴れ…

SAMYANG/F1.4/85mmの星像

ASI533MC Proで使う中望遠レンズが欲しくて、少し前にSAMYANG/F1.4/85mmを中古で手に入れた。もっと新しいミラーレス用のレンズの方が性能が良いのは分かっているが、バックフォーカスや絞りの問題で使いづらいので仕方がない。6/4の夜に少し星が見える時間…

梅干し作り

台風2号の影響か南寄りの強い風が吹いている。早く過ぎ去って欲しいものだ。このところ天気が悪く天体撮影は休業中だ。 毎年、今の時期に梅干し作りをしている。品種は不明だが庭に1本だけある梅の木についた梅を使う。梅は自家受粉しづらいらしいが、我が家…

りょうけん座の球状星団 M3

球状星団の中の惑星に住んでいて夜空を見上げたら、どのような視界が広がっているのだろうか。空全体に無数の1等星が輝いているのかなあ、見てみたい。 5/24は終日快晴で夜も晴れていたのでM3を撮影した。 鏡筒:Sky-Watcher BKP150+コマコレ(680mm F4.5…

夏は来ぬ

立夏も過ぎいよいよ本格的な夏がやってくる。もっとも気温だけ言えばとっくに本格的な夏になった日もチラホラ。 散歩コースに通称ハス池と呼ばれている池がある。川の流れが変わって、蛇行していた部分が取り残されてできた池らしい。もともとは第1から第3ま…

回転花火銀河 M101

おおぐま座の銀河、淡い腕の部分まで入れると結構大きな銀河だ。5/16、17日と撮影したが、16日は極軸がかなりずれていてガイドが乱れ、17日は空が悪く使える画像が1時間分くらいしかなかった。せっかく撮影したので昨年撮影分も含めて処理してみた。 鏡筒:S…

南の回転花火銀河 M83

うみへび座の銀河、初めて撮ってみた。南中高度がおよそ25°と低いので、星見台を作るまでは撮影できなかった。露光時間250minと光害地で銀河を浮かび上がらせるには短めだが、明るいので何とか見られる画像になった。 鏡筒:Sky-Watcher BKP150+コマコレ(68…

命をつなぐヒキガエル(2) 

まだおたまじゃくしのもいるが、3月上旬にヒキガエルが産んだ卵がカエルになった。多くの生物がそうだが、赤ちゃんはかわいい。ヒキガエルも成長した時の大きさからは想像できないほど小さく、体長は10mmくらいしかなくとても愛らしい感じだ。雨が降った日…

子持ち銀河 M51

りょうけん座の銀河、子供のカタログナンバーはNGC5195で、数百万年前にM51の端の方を通り抜けたとされている。M51の1本の腕をかすったという感じだろうか。その影響でM51の腕には活発な星形成領域が多数できたらしい。 鏡筒:Sky-Watcher BKP150+コマコレ(…

へび座の球状星団 M5

球状星団は天の川銀河のハロー全域に分布しており、特に銀河の中心に近い部分に集中しているらしい。この巨大な球状の星の集合体が、どのようにしてできたかはまだ良く分かっていないとのことだ。 昨日(4/27)は、昼間は春先にしてはかなり透明度の良い空だ…

触角銀河 NGC4038/NGC4039

カラス座の銀河、およそ6億年前に衝突したらしい。触角銀河というニックネームの由来は、互いの潮汐力によって生まれた、長いガスと星で出来た尾が触角のように見えるからだ。アンテナ銀河とも呼ばれている。現在は二つの銀河は再び接近しつつあり、およそ4…

黒目銀河 M64

かみのけ座の渦巻銀河、赤緯+22°弱と比較的高く上るので、黄砂の影響が残っているように見える昨晩の空でも何とかなるかと狙ってみた。月の出がだいぶ遅くなってきたのでフィルターはLPR-Nを用いたが、薄雲にも邪魔され写りはいまひとつ。それでも昨年CBPフ…

しし座の銀河 NGC3521

4月9日、10日と星が出ていたので、まだ月が大きいが何か撮らないともったいないとの思いで9日にNGC3521、10日にNGC4038、4039(アンテナ銀河)を撮影した。両日とも風が強かったが、10日の方がより強く薄雲の通過もあって写りが悪くアンテナ銀河は没にした。…

天空のダイヤモンドリング Abell33

うみへび座の惑星状星雲Abell33、ネット上では美しい写真が沢山見つかる。ダイヤモンドに見立てられている恒星は HD 83535 という番号が付けられているらしいが、地球から見て星雲ギリギリの丁度良い位置に存在しているのが、この構図になっているんだなあ。…