ぐうたら星撮り記

光害地で一杯飲んで寝ている間に天体撮影、これでいいのだ!

かたつむり星雲 IC2169

 いっかくじゅう座の散光星雲(反射)、Sh2-273の赤や暗黒星雲が周囲にあり青いかたつむりが美しい。2年前に何回か撮影したが、気に入った画像にならず放置してあった。今回UV/IRフィルターで7時間強の露光を追加して何とか仕上げてみたところ、以前よりは良くなったが優良可でいうとまだ可というところかな。色はそれなりに出ているのにぱっと見たところ何かつまらない画像になってしまうので、それを回避しようとコントラストを上げ過ぎで下品になっているような気もする。

    鏡筒:BORG ED77+クローズアップレンズNo4(385mm F5)

    赤道儀:EQ5 GOTO SS-one  AutoGuider Proでオートガイド

    カメラ:ASI533MC Pro   0℃ offset 20 

        NINAで撮影

    画像処理ソフト:DSS Siril Affinity Photo

    撮影地:神奈川県藤沢市

    撮影:2022年2月22、24日 CBPフィルター 300s露光を50枚(gain100)

       2022年2月25日 L-eNhanceフィルター   600s露光を18枚(gain100)

       2022年2月26日 LPR-Nフィルター 300s露光を33枚(gain100)

               2022年2月27日 L-eXtremeフィルター 600s露光を19枚(gain100)

       2024年1月9日 UVIRフィルター   180s露光を143枚(gain100)

                         時間比例で合成、周辺部を若干トリミング、総露光時間1214min

 星はLPR-Nフィルターで撮影した画像に入れ替えてある。また、色調整でBchを若干強調している。

IC2169(総露光時間1214min)

 この撮影では5種類のフィルターを使用している。光害地でカラーカメラ撮影の場合、輝線星雲ではHα、OⅢ透過のデュアルナローバンドフィルターが効果的で迷いは無いが、反射星雲の場合はどのようなフィルターが適しているか確認したかったからだ。これら5種類の撮影結果は下の写真のようになり、露光時間や撮影日が異なるので参考程度の比較だが、フィルターの特性と矛盾しないような結果になっていると思う。1種類のフィルターだけだったらL-eNhance、2種類だったらL-eXtremeとLPR-Nを選ぶかな。

各種フィルター比較